はじめに
Yahoo! 検索広告(Search Ads)では、サーバー側からコンバージョンを送信できる "Conversion API" が公式提供されています。
サブスクラインでは、この Yahoo! 検索広告向け Conversion API へ 自動応答のポストバック通知 URL を用いて成果を送信することが可能です。
以下では、
① Yahoo!アプリケーションID(Client ID)の取得 → ② 計測パラメータの確認 → ③ サブスクライン側の自動応答設定
までを詳しく解説します。
① Yahoo!アプリケーションID(Client ID)を取得
Yahoo!広告 コンバージョンAPIを利用するには、Yahoo!デベロッパーネットワークのアプリケーションID (Client ID) が必要です。
▼ 取得方法
Yahoo!デベロッパーネットワークへログイン
https://developer.yahoo.co.jp/start/「アプリケーションの作成」を押下
アプリケーション種別
→ 検索広告 コンバージョンAPI 用として「ID連携を利用しない」を選択発行された Client ID(AppID) を控えておく
※第三者へ公開しないようご注意ください。
これが API 通信時の User-Agent ヘッダーに必要になります。
② Yahoo!検索広告のクリックパラメータを確認する
Yahoo!検索広告では、yclid を使用してユーザー識別情報を取得する必要があります。
広告 URL に自動付与される以下のパラメータを、広告ページ内のCTAであるLINE友だち追加導線リンク(サブスクライン発行のトラッキング用LIFF URL)に追加します。
yclid=YSS.1234567890.xxxxxxxx▼③ サブスクライン自動応答で成果を送る設定
1. 自動応答を開く
サブスクライン管理画面 → 自動応答 → 成果としたいイベント(例:ポストバック)
2.「ポストバック通知URL」に以下テンプレートを設定
下記のテンプレートをコピーし、項目を置き換えてください。
▼【テンプレート】Yahoo! 検索広告 Conversion API ポストバックURL
https://api.subscline.jp/api/v1/client/##CLIENT_ID##/postback/post
?header={"User-Agent":"Yahoo AppID: ##APP_ID##","Content-Type":"application/json"}
&body={
"yclid":"{referer.yclid}",
"yahoo_conversion_id":"##CONVERSION_ID##",
"yahoo_conversion_label":"##CONVERSION_LABEL##",
"yahoo_conversion_value":##VALUE##,
"event_time":{nowMillis},
"url":"{referer.cvurl}",
"ip":"{referer.cvip}",
"user_agent":"{referer.cvua}"
}
&url=https://search-ads-cv.yahooapis.jp/v1/
▼ 置き換えパラメータの説明
| 置換部分 | 説明 |
|---|---|
##CLIENT_ID## |
サブスクライン企業ID(管理画面 > 設定 > 企業情報設定) |
##APP_ID## |
Yahoo!デベロッパーネットワークで取得した Client ID |
##CONVERSION_ID## |
Yahoo!広告のコンバージョンタグの ID |
##CONVERSION_LABEL## |
Yahoo!広告のコンバージョンタグのラベル |
##VALUE## |
CV 金額 |
▼ LP引継用パラメータの説明
| 置換部分 | 説明 |
|---|---|
{referer.yclid} |
②で取得した広告クリックパラメータ |
{referer.cvurl} |
コンバージョンが発生したページのURL。 |
{referer.cvip} |
コンバージョンしたユーザーのIPアドレス。 |
{referer.cvua} |
コンバージョンしたユーザーのブラウザのユーザーエージェント。 |
▼ event_time の仕様
Yahoo!は 10桁 or 13桁 UNIX 時間を要求します。
サブスクラインの {nowMillis} は 13桁の UNIX Millisecondsに変換されます。
④ Yahoo API の仕様における注意点
■ 必須条件(重要)
yclid,cvurl,cvip,cvuaが 必須。
■ レート制限
50リクエスト / 秒
■ 成功レスポンス
HTTP 200(ボディなし)
※値が不正・重複時でも200が返るが計測はされない点に注意。
■ 主なエラー
| ステータス | 内容 |
|---|---|
| 400 | JSON形式 or 入力値が不正 |
| 401 / 403 | AppID が不正 |
| 429 | レート上限超過 |
| 500 | 内部エラー |
| 503 | メンテナンス |
⑤ 動作確認の方法
Yahoo!広告の「コンバージョン」画面にて、
コンバージョンAPI(サーバー)由来のCVが計上されるか確認します。
※リアルタイム反映ではないため、計測まで数分〜数十分かかる場合あり。
⑥ よくある質問
Q. ディスプレイ広告(YDA)とは別ですか?
→ 別です。検索広告専用の API です。
Q. Meta 広告等の他 CAPI とは併用できますか?
→ 併用可能です。
自動応答を分けて複数のポストバックを送れます。